HDMI分配器 CEC対応 ってなに

TV

そもそもHDMIって

デジタル化、高画質化が進んだ結果
従来の映像ケーブル(コンポジット、D端子等)では高画質伝送に対応が出来なくなりました
そこで高画質伝送に対応出来るインターフェースとしてHDMIが誕生したのです

HDMIとはHigh-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略称で、デジタル家電やAV機器間で高品位な映像や音声をやり取りするため、2002年に半導体メーカーや家電メーカーが中心となって策定したインタフェースの規格です(WiKiペディアより)

HDMIロゴ

HDMIを利用することで
テレビ DVD等プレーヤー ビデオカメラ STB パソコン オーディオアンプ など
同一のケーブルで接続が可能となります

CEC (HDMI-CEC)ってなに

HDMI商品表示の説明にCECという表記を良く目にしますが
このCECとは一体なんでしょうか?

高画質な映像信号、高音質な音声信号を伝送できるHDMIですが
上記以外に機器同士での制御情報のデータ信号の伝送も行えます

その機器間の制御用データ信号がこのCEC(HDMI-CEC)です
CEC(Consumer Electronics Control)の略で、各機器の連動のために必要な信号
フォーマットを規定しています

例えばテレビが放送局の映像を映し出している状態で、DVDプレーヤーのプレーボタンが押されると
テレビの入力を切り替えるための信号がDVDプレーヤーよりテレビに向けて出力されます
テレビでは信号を受信しDVDプレーヤーが接続された入力に切り替えが行われます
この様な連携を実現しているのがCECとなります

HDMI分配器 CECへの対応と未対応の違い

ここからが本題のHDMI分配器の商品詳細に書かれているHDMI-CEC対応とはについてです

いきなりですが、ちょっと難しい説明となりますがご了承ください
図はHDMIの各ピンに割り当てられた信号情報についてです
詳細についてはご興味があれば調べて頂くとして、ここでは13番ピンに注目します

PINアサイン

13番ピンがCEC信号に割当られていることが見て取れます
CEC未対応の分配器ではこの信号線が未接続と思われます

またCEC対応となっている機器も13番ピンの信号は分配が出来ないため、何れか1つのポートにみの信号線は接続されています

各機器の対応状況を確認ください

では何故13番ピンは分配されないのでしょうか? 

CECの信号は1対1

またまた技術的な細かい話となり申し訳ないのですが、HDMIに接続される各ポートには一意のアドレスが割り振られます(HDMI規格の仕様)
このアドレスはインターネットでいうところのIPアドレスの様なもので接続機器の位置を示し意味合いがあります(ここで記載の位置については割愛します)
HDMIのアドレスの様なものは最上位の機器(テレビなど)から割り振られ

①分配器なしの場青
テレビ —- DVD —- AMP (1000 —- 1100 —- 1110)

②分配器を入れ映像信号を2台のテレビに分配した場合
テレビ -┬- DVD — AMP(1000 —- 1100 —- 1110)
テレビ -┘ (1000 –? )

②の場合、最上位の機器が2台あり規格外の同一のアドレスが存在してしまうということになる
そのため、DVDまたはテレビからの信号を正常に処理することが出来なくなります
(どの様な動きをするかは各メーカ次第です)

これがHDMI分配器13番ピンが分配されない理由です

まとめ

HDMI-CECがあることで、テレビまたはDVDのリモコン1つで両方の操作を行えるということは大変便利です
ところがこの様な決まりがあることはあまり知られていません

それどころか誤った理解から映像が出ない等トラブルとなるケースもあります
HDMI-CECは1対1で有ることをしっかり理解し便利な機能を十分に活用しましょう

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