【チョット裏技】32bit uEFI搭載パソコンで 64bitOSを起動する方法

Windows

今では中古パソコン(タブレットPC)でも購入しないと出会うことはありませんが、
64bitOSが出始めた十数年前、CPUは64bitアーキテクチャーなのに起動システムは32bitというものが
存在したのです。

このブログでは、32bit uEFIを使用し 64bitOSを起動する方法を公開します

こんな方におすすめ:
・64bit CPU(Core2Duo、Celeron等)搭載のパソコンを持っている
・64bit OSをインストールしようとすると32bit システムであると怒られる
・外部ストレージからで良いので64bit OSで使ってみたい
・自身の備忘録です

今回試した対象機種:

・iiyama社製10P1100T
・CPU:Intel Atom Z3735F

ubuntu LiveDVDを作る

今回の実験ではLinuxOSであるubuntu(64bit版) をUSB上から起動してみます

ubuntu をダウンロードする

ダウンロードは こちら

2022年9月現在 ubuntu の最新バージョンは22.04です

ubuntu-ja-22.04-desktop-amd64.iso”をダウンロードしましょう

起動USBを作るためRufusをダウンロードします

ダウンロードしたISOファイルをパソコンが起動出来る形にしてUSBを作成します

作成には Rufus というツールを使います

Rufus のダウンロードは こちら

赤枠の部分をクリックしダウンロードします

2022年9月現在 Rufusのバージョンは 3.20が最新です

Rufusを使って起動USBをつくります

と、言うことで起動USBを作りますが、以下の動画を参考にして頂ければ幸いです

因みに Rufus はインストールする必要がありませんので、ダウンロードしたファイルをダブルクリックで起動します

動画では ubuntu 20.04 にて起動USBを作っていますが、ubuntu 22.04 でも同じ手順で作れます

32bit uEFI をコピーする

起動に必要な 32bit版のuEFIが必要なのですが、ubuntunは既に32bit版の配布を終了しています

そこでubuntu のベースとなった DebianLinux の32bit版から32bit版uEFIを取り出しコピーします

Debian(32bit版)はこちら からダウンロードできます

リンクをクリックすると上記の画面が表示されます

スクロールバーを下に移動すると下の画面のようなファイル一覧が表示されます

赤枠のファイルをマウスでクリックしダウンロードします

ファイルのダウンロードが完了したらエクスプローラを開きます

ダウンロードしたファイルをマウスで右クリックしマウントを選択しDVDとして接続します

Rufusで作った起動USBの”Ubuntu 22.04ja amd64:¥EFI¥boot”をエクスプローラで開きます
画面(左)

マウントしたドライブの”DVDドライブ:¥i386¥EFI¥boot”をエクスプローラで開きます
画面(右)

コピー対象ファイル
・BOOTIA32.EFI
・GRUBIA32.EFI

上記2ファイルを”DVDドライブ:¥i386¥EFI¥boot”から起動USBの”Ubuntu 22.04ja amd64:¥EFI¥boot”へコピーします
マウスでドラック&ドロップします

Rufusで作った起動USBの”Ubuntu 22.04ja amd64:¥EFI”をエクスプローラで開きます
画面(左)

マウントしたドライブの”DVDドライブ:¥i386¥EFI”をエクスプローラで開きます
画面(右)

コピー対象フォルダー
・DEBIAN

上記フォルダーを”DVDドライブ:¥i386¥EFI”から起動USBの”Ubuntu 22.04ja amd64:¥EFI”へコピーします
マウスでドラック&ドロップします

Rufusで作った起動USBの”Ubuntu 22.04ja amd64:¥boot¥grub”をエクスプローラで開きます
画面(左)

マウントしたドライブの”DVDドライブ:¥i386¥BOOT¥GRUB”をエクスプローラで開きます
画面(右)

コピー対象フォルダー
・i386_EFI

上記フォルダーを”DVDドライブ:¥i386¥BOOT¥GRUB”から起動USBの”Ubuntu 22.04ja amd64:¥¥boot¥grub”へコピーします
マウスでドラック&ドロップします

以上で起動USBの準備は完了です

いよいよ起動

我が家のiiyama社製10P1100Tの場合、起動USBの起動方法は2種類あります

・bootメニューより起動ドライブを指定
・Windows10の回復メニューより起動ドライブを指定して再起動

bootメニューより起動ドライブを指定

電源ONと同時に[ESC]を連打します

するとBIOS画面が表示されます

タブの”SAVE&EXIT”を選択します

”Boot Override”からUSB(UEFI: GN PicoN PNAP)にカーソル(白文字)を合わせ[Enter]キーを押します

Windows10の回復メニューより起動ドライブを指定して再起動

Windowsキーより設定(歯車マーク)を押します

”更新とセキュリティ”を選択します

左ペインより”回復”を選択します

”オプションも選択”より”デバイスの使用”を選択します

”デバイスの使用”より”UEFI:Removable Device”を選択します
※お使いに機種によっては本選択技が出ない場合があります
※その場合にはBootメニューより起動して下さい

grubコマンド

起動するとGrub プロンプトでコマンド入力待ちとまります

以下のコマンドを入力します

grub> set root=(hd0,msdos1)
grub> set prefix=/boot/grub
grub> normal
set boot=(hd0,msdos1)

この部分はlsコマンドで確認します

Grubコマンドが正常に受け付けられると、Grubメニューが表示されます

”Try or Install Ubuntu”にカーソルを合わせ[Enter]を押します

何も操作をしなければ10秒後には起動が開始されます(操作を1回でも行うと自動起動は中止されます)

システムをチェック

設定(歯車マーク)から起動しているシステムを確認します

無事64bitシステムであることが確認出来ました

まとめ

64bitシステム過渡期に存在した機種では、CPUが64bit対応にも関わらず起動システム(uEFI)が32bitのため 32bitOSでしか利用できないという歯がゆい思いをした方もいるかと思います

今回はUbuntu+Grubにて64bitOSの起動を実現してみました

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